小田原のうなぎ店といえば風祭の「友栄」が有名ですが、
小田原城の近くにも、老舗の名店「柏又(かしまた)」が有る。
多くの文豪や著名人が訪れた人気店であり、
明治初期に創業してから140年以上。老舗中の老舗。
歴史ある建物で、伝統の味を楽しんで参りました。
柏又のアクセス&駐車場
柏又は、小田原市本町にあるので、
小田原城から徒歩5分ほどの距離。小田原観光がてらフラっと来れます。
車で来る場合は、国道1号から1本入った通り。
小道に入ると、すぐ右手に「うなぎ」と「鳥」の看板。
歴史を感じる古民家風の建物に、柏又と書いてあります。
柏又の外観。良い感じの風貌。
駐車場は、お店の入り口前ではなく、
店舗の向かい側に広めの駐車場が有るので。
手前側3台の駐車スペースが柏又用です。
駐車しているのが店内から見えるようで、
スタッフの方も、わざわざ外までお出迎えしてくれました。
恐縮ですが、悪い気はしないですね。
柏又の内観
店内
外観だけでなく、店内も歴史を感じる。
どこか懐かしい食堂というよりも、昔の家といった感じ。古民家うなぎ店。
手前側がテーブル席。
奥に広めの座敷スペース。
趣あるインテリア。
数々の著名人が訪れたということで、
菊池寛のサインや、貴乃花の手形も有りました。
山クジラって、イノシシのことなんだね。
テーブル
座席に着くと、メニューとともに、お茶とおしぼりのサービス。
急須とともに、お湯もポットで提供。
テーブルには、鰻のタレと薬味の七味唐辛子と山椒。
トイレ
トイレも昔ながらの家便所間取り。
手前に男性用トイレ。
その奥に女性用トイレというスタイル。さすがに様式タイプ。
トイレの鍵は奥のトイレのみ。しかも穴鍵タイプ。懐かしい。
トイレの前に洗面所。蛇口も新しいタイプですね。
柏又のメニュー
柏又は、鰻だけでなく、
鶏料理の老舗でもあるので、鶏メニューも豊富です。
柏又メニュー
- うな重:4,000円
- 竹重:4,800円
- 松重:5,500円
- 蒲焼き&白焼き:3,900円
- 竹蒲焼き&竹白焼き:4,600円
- 末蒲焼き&末白焼き:5,300円
- うな玉丼:2,000円 ※1日10食限定
- トマトサラダ:950円
- きじ丼:1,200円
- 親子丼:830円
- 焼き鳥:740円
- 鳥もつ焼き:640円
- きも焼き:1,000円
- 鳥わさ:820円
- うな巻:3,200円
- 玉子丼:700円
- 肝吸い:200円
- お吸い物:150円
- ライス:300円
- 小ライス:150円
※2019年8月現在
うな重に付いているのは、お新香のみで、
肝吸いは別料金で200円。
白焼きも単品メニューの料金なので、
ご飯も食べたい場合は、ライス料金300円が発生します。
ウナギメニューは、中ランクの「竹」が無いというのが最近の柏又。
仕方ないので、一番上の「松重」と「松志ら焼き」を注文しました。
鰻メニューは、注文してから30~40分かかるとの事でした。
食レポ
トマトサラダ
名物のトマトサラダ950円。
想像しているサラダとは異なる出で立ち。
トマトサラダの中には、蒸した鶏肉が入っているという、
またしても驚きのやーつ。
トマトは非常に甘いトマトで、
中に入っている塩気が効いた鶏肉とも良く合う。
周りにかかっているのは、特製マヨネーズソース。少しだけ甘い。
洒落た味というよりも、なんだか懐かしい味です。
創業当時から有るメニューということで、またまた驚き。
老舗のハイセンスを垣間見た。
肝焼き
肝焼きは、2本で1,000円ですが、
1本から頼めるということで、せっかくなので注文。
肝は全然苦くなく、鮮度が良いのか、下処理が良いのか。
毎回、美味しい肝食べると思う、貝みたいな。
旨いんですよん。
うな重(松重)
前菜で腹の減りをカバーしつつ、待つこと30分。
ついに来ましたうな重。
一番高い松重・・・5,500円だぜ!
さすが「松」、ウナギもはみ出るデカさ。
ウナギは蒸して焼く関東風。
ふっくらと柔らかく、ふわふわのやーつ。
タレは甘さ控えめで塩気の方が強い、醤油系の味。
タレの量もアッサリ目なんで、ウナギの味わいがダイレクト。
足らない人は、テーブル上のタレをかけて調整も可能。
ウナギも肉厚でさすがの「松」。臭みも無く皮も柔らかい。
身がトロトロの分、ちょっと小骨が気になったけども。
旨いウナギには違い無い。
「松」ともなるとウナギの量が凄いので・・・後半は山椒をかけて味変。
ご飯は大盛りがオススメです。
志ら焼き(白焼き)
うな重と同じタイミングで、白焼きも到着。
肝吸いと小ライスも付けて、勝手に白焼き御膳の完成です。
「松」の白焼きもデカイです。
白焼きは、薬味と醤油を付けて。
薬味は2種類、わさびと湘南ゴールドの柚子胡椒だっけな?
ご飯に乗っけて白焼きドーン。脂の乗った極上の焼き魚の用。
こちらも身がフワフワで、キレイな形のまま持ち上げるのが難しい。
やっぱり、ちょっと小骨が気になったけどねん。
ウナギにセットで付いてくるお新香は、
漬物が数種類入っており、どれも美味しい。
特にキュウリのぬか漬けが好き。
肝吸い
肝吸いは、アッサリ味。
定番の肝吸いベースなんだけど、ちょっと醤油が強めで色濃いめ。
生姜も入っており、香りも良い。
お吸い物+50円で入る肝。こちらも苦味無しで食べやすい味。
柏又の感想
結局、うな重(5,500円)と白焼き(5,300円)に、
トマトサラダ(950円)と小ライス(150円)、
肝焼き(500円)と肝吸い(200円×2)で、
合計12,800円の請求・・・うおぅっふぅ。
天然ウナギはやっぱり高い、
肝吸い、ライスが別料金なのも痛いですね。
ウナギの蒲焼きに限って言えば、好みは分かれそう、
甘みが少ないアッサリタレなので、
甘いタレが好きな私には、ちょっと物足りなく感じた。
松重の値段出すなら、友栄の青ウナギも食べれるな・・・っていう気持ち。
旨いんで完食ですけど、小田原はウナギの名店も多いんで。
まぁ、小田原城が近く、立地も良い割には、
お値段はお手頃なのかなと。
ちょっと路地に入るので、穴場スポット感もあり、
空いて居るから、落ち着いて食べられる。
友栄は混み過ぎで超待たされるし、アクセスも微妙ですからね。
老舗料理店ならではの風情も楽しめるし、
店員さんもなんとも言えない丁寧な接客、
元気で明るくっていうよりは「奥ゆかしい」という表現が合う感じ。
柏又は、ウナギだけでなく、鳥メニューの名店でも有るので、
焼き鳥や、キジ丼、親子丼も非常に美味しいし、
ウナギに比べたら値段も激安。
意外と気軽に入れるお店でも有ります。
鳥料理も絡めて注文したら、だいぶ安上がりということにも気づいたんで、
今度は、小田原散歩がてら、
鳥メニューも満喫しに行ってみたいと思います。
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